アレキサンドリア・カルテット

もともと恩田陸は好きで、幾つか読んでたんですが
最近、たまたま見たファンサイトでまだ未読なものと
既読なものがつながっていたり、オマージュ作品の一覧を
見ていたら、無性にそれらを補填したくなってしまって
イッキに図書館で借りまくっています。

私が恩田作品で一番好きなのは『黒と茶の幻想』なんだけど、
これが『アレキサンドリア・カルテット』という作品への
オマージュだというのを知ったのがそのサイトのお陰。
で、とりあえず4部作のうちの1,2を借りているところです。
・・・本当に面白いのかな・・・これ(-_-;)
2部まで読むとわりと面白いらしいので、頑張るけど。

私が恩田作品に惹かれるのは、
登場人物と自分がどこかしら似ていたりすると感じさせてくれたり
日頃、どう表現していいかわからないことを
ずばり文章にしてくれたりするところ。

この『黒と茶の幻想』に出てくる4人も少しずつ自分に似ている。
そして、私と彼らの相違点は、世間一般では「美点」とされる部分。
いわゆる容姿が美しいとか、恐ろしく頭がいいとかそういうところ。

逆に似ているのは彼らの不安定な部分。
この作品でとっても印象的だったのが↓

―何が起きても、私のことを理解しようとしないでくれますか―

結構、衝撃的でした。
でもすごいよくわかる。
私は登場人物ほどストイックではないし、デキル人ではないけれど
自分でも恐ろしく冷たくて、人間として何かが欠けてるんじゃないかって
思うことがあったりするんです。
理由は違うけど、このセリフはとてもビンゴでした。

あまり自分の感想を詳しく公に書いたり、人に言うのは正直苦手です。
このサイトでも「良かった!」とか「感動した!」とか
小学校低学年レベルの感想が多いのはそういう訳です(^^;)
自分が感じたことを他の人に言うこと自体があまり好きじゃないし得意じゃない。
文章力がないのが第一だけど、きっと厳密にはわかってもらえない・・・みたいな。
それから仮にうまく伝わったとしても、それを否定されるのもイヤで。
10人いたら10通りの解釈があっていいんだし、正解なんかなくてもいいんだけど
どうにもこうにも、主張ができません。
情けないことですが。

恩田さんの作品を読んでると自分が普段、感じていることなんかを
代弁してくれてるような気がするのです。
年齢も近いので、あのノスタルジックな感じに共感できるからなんだろうなぁと。
トーマの心臓がお好きなあたり、ちょろっと親近感を覚えますvv

コメント

Copied title and URL